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Posted by naturum at

2012年11月21日

悪魔の音楽 "BLUES" (ロバジョン編)

前回 エリッククラプトン編にも、ポロっと名前の出てきた ロバートジョンソンについてです。


ブルース、、、ロバートジョンソン、、、なんだか聞いたことある
でも詳しいことは良く知らなかった。

ロバートジョンソンには、こんな伝説がある。
『悪魔との契約で魂を売り渡し、かわりにギターテクニックを手に入れた』

当時、彼のギタープレイが、あまりにも凄まじかったからだろう。




調べてみると、数多くの有名ミュージシャンが
このロバートジョンソンを敬愛しているではないか。



例えばエリッククラプトンは言った、、
『ある時期は、ロバートジョンソンの事を知らない奴とは口もきかなかったよ』 


そ、そんなぁ~・・・・(;´д`)


それからクラプトンが ″クリーム″というバンドに在籍してた時の曲
″Crossroads″ は、、

ロバートジョンソンの ″Crossroad Blues″ のカバーである。
(曲風は見事に変わってしまったが・・・)





ローリングストーンズ のギタリストである キースリチャーズは言った。
『レコードで彼の演奏を初めて聞いた時、二人で演奏してると思ったんだ。
でも本当は一人だと知った時は、ぶったまげたよ』

『彼の演奏を聞いてると、上の方から ″モーツァルト″、下の方から
″バッハ″ が聞こえてくる』


お、お、おーげさな~・・・・・(;´д`)




さて、ロバートジョンソンについて

まず彼は、1911年生まれである。

日本でいうと、、、明治44年・・・・・(;´д`)

ブルースの聖地、ミシシッピ州で生まれ育った。

年頃になるとギターに興味を持ち、サンハウス や ウィーリーブラウンなど

先のブルースマン達に教えを請いながら、ブルースにのめり込んで行った。

当時、ブルースは ″悪魔の音楽″ と信じられていたようだ。

ブルースは悪魔のトレードマークで、それに関わるものは、悪魔集会の一員で

地獄に落ちるのだとか・・・・

たしかにメロディーも詩もあまり景気のいい内容ではない。

もともとは黒人奴隷達の、日々に対する嘆きの歌なのだ。




昔のブルースマン達は、今でいう路上ライブや、安酒場でのライブで金を

稼いでいた。

ロバートも先輩ブルースマン達の後をちょこまかと追いかけ、時々演奏

させてもらったが、お世辞にも上手いとはいえない。

時には 『今すぐ演奏をやめろ』 と罵声を浴びることもあったとか。


そんなロバートがしばらく姿を消し、次に戻ってきた時 皆はぶったまげた。

ロバートのギターテクニックが信じられないほど上達していたのだ。

足でヘビーなビートを踏みならし、革新的なシャッフル・リズムでコードを刻み

ボトルネックをスライダーにし、高音弦でリードを弾いた。


仲間のブルースマン達は、恥も外見もなく、驚きでポカンと口を開けたまま

彼を見ていたそうだ。


この短期間姿を消した後の、劇的なギターの上達を見た人々が こう言った。

『奴は悪魔と契約したんだ』


夜中の12時、ある四辻路(Crossroad)に行き 一人でギターを弾いていると

悪魔が来る。その悪魔と契約すれば、どんなフレーズでも自由自在に弾ける

ようになる。


くだらない話かもしれないが、当時は本当にこのような話が信じられていた。


けた外れのギターテクニックを身に付けたロバートは、路上でも酒場でも大人気

となり、1936年 とうとうレコーディングの機会を得た。

(発売は1961年である)



同じく1936年、コロンビアレーコードの当時スカウトマンである ″ジョンハモンド″ が

ロバートを必死に探しまわっていた。

カーネギルホールで催される大きなコンサートに引っ張り出すためだ。

まさに今、ロバートジョンソンのキャリアが開花しようとしていたのだ。



だがその4カ月ほど前、ロバートジョンソンは既に死亡していた。



酒場の経営者の妻に手を出し、、、その報復として酒に毒を盛られ、、、

死んだ。。

なにやってんだ、、、



彼はプロのミュージシャンとしては、まだ本格的な活動はしていなかった。

しかし彼の歌がレコーディングされていたことはとても幸運なことだと思う。

彼が生涯で残した曲は29曲のみだ。

それは『The Complete Recordings』で、今も耳にすることが出来る。

1990年発売



ブルースの王様っちゅうぐらいだから、リードギターを弾きながら

ハスキーボイスでかっちょ良く歌うのだと、イメージが先行していた。


しかし正直言うと、初めて聞いた感想は


なにこれ???(;´д`)


声は妙にカマっぽく かん高いし、、、曲は全部同じに聞こえるし。。。。

おそらく初めて聞く、ほとんどの人がそう感じるのではないだろうか。



しかし何回か聴いてるうちに、そして歌詞の意味を理解していくうちに

ロバートジョンソンが ″King of the delta Blues″ であることが身に

染みてわかったのだ。


ちなみに彼の写真は、スーツ姿でギターを構えた写真と
下のタバコを咥えた写真のみである。

いづれも1989年以降にやっと発見された。


 
長い間彼の姿を誰も見ることが出来なかった。
これも伝説化の一要因だったのでしょう。。



ロバートジョンソンの代表曲といえば、やはり
″Crossroad Blues″ であろうか。


しかし僕がもっとも魅かれた曲は
″32-20 Blues″ である。


彼の曲の中では珍しく、たんたんとしたビートで

たんたんとした口調で歌われている。


しかもそれはブルースというより、ロックンロールの匂いがする。

1936年に演奏された曲だが、既にロックンロールを感じさせるのだ。

他のブルースナンバーとは明らかに違うロックだ。








もしも・・・タイムマシーンで過去の世界を一度だけ見に行けるとしたら

あなたはどの時代を見に行きたい?


僕はロバートジョンソンが路上で歌う姿をこの目で見てみたい。




僕のアイドルは、1911年(明治44年)生まれのブルースマンだ。


-END-
  

Posted by sakimori at 11:06Comments(0)悪魔の音楽 BLUES

2012年11月07日

悪魔の音楽 "BLUES" (クラプトン編)

ブルースというジャンルの音楽が好きになって早20年。



ブルースと言っても 、淡谷のり子の ″別れのブルース″  や

青江三奈の 、″伊勢佐木町ブルース″ なんかとは違うんだぜ・・・(;´д`)フル





発端は、桑田圭祐さんの『アコースティックレボリューション』という

ライブビデオです。



オールディーズ系のカバーをギターだけでやったライブのビデオです。

その中で、次の曲を紹介する時に

「ブルースと言えばロバートジョンソン、ロバートジョンソンと言えば、、、、、、
ええ、、、まあいいや、エリッククラプトンの曲やります」


明らかに説明するのが途中で面倒くさくなったと思われる桑田圭祐さん、、

でもそこは桑田圭祐らしいというか、、、もう仕方ない。


で、次の曲はエリッククラプトンのブールース系の曲だね??

普通そう思うよな。


でもいざ曲が始まると、ブルースではなくカントリー系の曲なんですが(;´д`)



さっきの面倒くさそうな説明は??


ブ、ブルースは?



別にそんなに気にすることでもないか・・・


だが僕はこの時、、やけに気になる ツボにはまってしまっていたのだ。。


エリッククラプトンと言えば、若いころは『エレキギターの神様』と呼ばれ

代表曲は

☆いとしのレイラ  ☆ワンダフルトゥナイト

などがあります。



しかし彼は元々 オールドブルースにハマっていたらしいのだ。




桑田圭祐さんのライブビデオ発売から少し後、

クラプトンが『Unplugged (アンプラグド)』 というライブビデオを発表したした。(1992年)

アコースティックギターによるオールドブルースのカバーで構成されていた。


おお、何たるグッドタイミングじゃ



僕はこの『Unplugged』を観て、アコースティックブルースへとハマって行くのであった。


そして好きなものを遡っていく習性のある僕は、ブルースの歴史をむさぼり


ロバートジョンソンにまで達するのであった。



とりあえず クラプトンのアコースティックブルースの演奏を!
このとき63歳です。

【Driftin Blues   ‐ Eric Clapton ‐ 】





‐END‐
  

Posted by sakimori at 08:31Comments(0)悪魔の音楽 BLUES